2日ほど前に東京大学の入学式があり、映画監督の河瀨直美さんが祝辞を述べられました。
ネットでは賛否両論の意見がありますが、私はとても素晴らしいスピーチだったと思います。
多くの方は、「ロシアという国を悪にすることは簡単」というフレーズに遺憾の意を表しているかのように見受けられます。
私が感じた感想ですが、
河瀬さんはロシアを擁護するわけではなく、侵略したロシアはもちろん悪だと思ってはいるが、この戦争がなぜ起こってしまったのか?一方的な決めつけではなく一つ一つの事柄から見える自分の意見(真理)をみんなで話し合い解決していくべきではないのか。
そんな風に問いかけられているようにも感じます。
今日、あなたとの時間を共有している自分がここにいます。
この文章を聞いて思い出しました。
以前、仲良しの友人の結婚式のスピーチを依頼された時に言った言葉、
「同じ時代に生まれて同じ時間を共有できたこと、幸せに思います。」
私は親友という言葉がどこか苦手で、なんか軽々しいなと昔から思っていました。
この「親友」に匹敵する言葉はないかと考えた先に上記のようなフレーズに落ち着きました。
私は以前、河瀨直美さんの作品「あん」を観たことがあるのですが、その時の感想をブログに書いてました。
私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。
・・・だとすれば何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ。
映画『あん』http://an-movie.com/
これからの時代は答えのない問題と共存しながら生きていかねばなりません。
ピンチに立った時に自分なりの言葉が自分を支えてくれると信じて突き進んでいきます。